Lisk では DPoS(Delegated Proof of Stake)という承認方式を採用しています。(※1)
これは BitShares で開発された承認方式で、参加者(Lisk 保有者)の投票によってデリゲート(代理人)を選出し、選出された代理人によってブロックの生成が行われるというものです。ブロックを生成したデリゲートはそれに対する報酬を受け取ります。
Lisk では、参加者は現在最大101のデリゲートに投票することができ、投票の重みは参加者の Lisk 保有量によって決まります。
高額を保有する参加者やそれによって選出された代理人は、Lisk 価値の下落を望まないため、不正や悪意のある取引を行わない、というのが前提となっています。
ブロックの承認作業を Lisk ではフォージング(鋳造)と呼び、これはビットコインのマイニングに当たるものですが、この DPoS の投票と委任の仕組みによってマイニングのような負荷のかかる計算が必要なく、10秒というブロック生成間隔を実現しています。
※1: デフォルトでは DPoS ですが、設計上、サイドチェーンには PoW(プルーフ・オブ・ワーク)や PoS(プルーフ・オブ・ステーク)など、認証方式も独自に設定が可能です。つまりパブリックチェーン、プライベートチェーン、コンソーシアム型のいずれも構築が可能になります。