仮想通貨のリスク

2018-08-31

仮想通貨に投資したい、資産を仮想通貨で保有したい、海外や国内への送金に利用したい、仮想通貨で買い物がしたい、仮想通貨で寄付やチャリティーに参加したい、... 様々な動機や目的があると思いますが、ここでは特に、仮想通貨への投資や資産運用が目的の人を対象に、仮想通貨のさまざまなリスクについて説明します。投資が目的でない人も、いちど目を通しておくことをお勧めします。

想定されるリスク

仮想通貨には以下のようなリスクがあります。

価格変動

仮想通貨はまだ価格が定まっていません(2018年現在)。購入した後で大幅に価格が上昇し利益が上がることもあれば、大幅に下落し損をすることもあります。仮想通貨は特にボラティリティが大きいので、短期間に価格が半分になってしまったりといったことも珍しくありません。仮想通貨は大きな利益が得られる可能性がある一方、大きく損をしてしまう可能性もあることをよく理解してください。

管理上のリスク

仮想通貨を自分のウォレットで管理する場合は、秘密鍵の管理には注意が必要です。秘密鍵を紛失してしまうと、誰も資金を取り戻せなくなります。

サイバー攻撃

仮想通貨を仮想通貨取引所に保管していた場合、取引所がハッキングの被害に遭うと仮想通貨を盗まれてしまうリスクがあります。記憶に新しいところでは、2018年2月のネム流出事件があります。(このときは補償が行われました)

取引所の破たん

銀行の場合、銀行が破たんすると1,000万円までは保護を受けられる制度がありますが、仮想通貨の場合は、取引所が破たんした時に預けていた資金が戻ってくるとは限りません。

法令、税制の変更

日本では 2017年4月1日に改正資金決済法が施行され、仮想通貨の存在が認められた形となりました。海外に目を向けると、中国など仮想通貨が全面的に禁止された国もあります。日本ではそこまでの規制の可能性は薄いにしても、国際的な仮想通貨の規制や法整備に関する動きには注意が必要です。

仮想通貨そのものの破たん

ビットコインなどハッシュパワーの十分大きな通貨は今のところ大丈夫ですが、一部の小規模な仮想通貨は実際に 51%アタックによる被害が起きています。これについては今後状況を見守る必要があります。また、未知のバグや仮想通貨そのものの破たんにつながるような、決定的な弱点が今後見つかる可能性もまったく無いとは言えません。

リスクへの対策

仮想通貨投資を行う際のさまざまなリスクについて見てきました。今後さらに法整備や環境の整備が進み、いくつかの状況は改善していくかもしれませんが、現状はこのように「リスクのあるもの」という意識を持つことが大切だと思います。

現状考えられる対策としては、以下のようなものがあります。

リスクを分散する

比較的大きな資産を運用する場合は複数の取引所、ウォレットなどに分散して保管することをお勧めします。

投資は余剰資金で

投資は余剰資金で、最悪無くなっても良い資金の範囲で行う、というのは、特に仮想通貨ではよく言われていることです。無理のない範囲で投資を行うようにしましょう。

正しい知識を持つ

結局は、これが大事だと思います。当サイトでは、信用できる情報を素早く、分かりやすく整理して入手できるように工夫しています。これからも是非活用してください!